ハルシュタット-ダッハシュタイン・ザルツカンマーグートの文化的景観は、アルプスの氷河が造り出す美しい景観が1997年に世界文化遺産に選定されています、ほんとうはもっと奥のほうなのでしょうけれど、今日は、その一端を巡ってみます。
昨日帰りに調べておいた時間に合わせて駅前のバス乗り場に向かうと、既に7,8人の列が出来ていました、すぐにポストバスが来てザンクト・ギルゲンまで2人で
9EUR
運転手さんがくれたレシートには8:17分と時刻まで印刷されています、走り出すとあちこちの停留所でお客を拾っていきます、暫く走ると湖が見えてきましたが最初のはフシュル湖、次に湖が見えてくるとザンクト・ギルゲンです、ロープウエイの駅もあったので帰りに寄る事にして湖の方向に下ります。
のどかな街並みを少し歩くとすぐに船乗り場のカンバンが見えました、しかし窓口が閉まっていて、ちょうど船が出た後のようです、一時間毎にあるようだからバスと接続しているのでしょうが、バスが遅れたのでしょうか、暫く待つことになりました、ちょうど日本人の父と息子の2人連れもやって来ました、同じバスから降りていましたね、ここは景色の良い湖畔の街で広場の前には土産物屋が店をひろげています、暫くすると窓口が開いたので、ザンクト・ヴォルフガングからシャフベルク山頂まで往復のコンビチケット一人
28.40EUR
を購入しました登山鉄道の指定券を一緒にくれます、昔の日本の国鉄の切符のような小さい長方形の厚手の紙の切符でした、これがひとり2枚という事は帰りの分ですか、この路線は船も含めて国鉄なんですね、船の看板にマークが付いています、さて、後は時間まで街の中を散歩に出ます、教会に入り、街中を一巡りすると、ホテルやレストランがあって山の中の湖畔のリゾートです、日帰りではもったい無いですね、ゆっくりと宿泊したい所です。
再び船着場に戻り船が出発すると、湖上から街が見えて、山を背景に緑の森の中に教会の塔と街の家々、絵になる風景が広がっています、所々に別荘だかホテルだかのロッジが点在しています、船は湖畔の船着場に寄りながらヴォルフガング湖を横切っていきます、途中ですれ違った船も観光客でいっぱいでした、途中の切り立った岩壁ではロッククライミングをしています、ヴォルフガングの登山鉄道駅に着くと多くの乗客が降りて、そのままシャフベルク登山鉄道の駅に移動です、次の出発は11:10発、駅の中では蒸気機関車の準備の真っ最中です、乗客が多い為か蒸気機関車2台にジーゼル1台とフル運転のようです、せっかくだからと蒸気機関車の座席を探して歩いていくと御婦人が席を詰めて呼びかけてくれて、なんとか席が確保できました、皆さん体格が良くて、やはりお年寄りが多いです。
機関車が後ろから押すようにして前の機関車から順番に出発しました、前のが
999.201 我々が乗ったのは 999.204
SLM社のプレートが付いています、どちらもオイル焚きですね、アプト式の歯車を噛み合わせて登ります、登るにつれて視界が広がってきて、木も無くなって岩肌の上を少しずつ登っていきました、パンフレットにある駅舎が見えてくると標高1732mのシャフベルク山頂駅で、行き止まりの線路からホームに降りると、いっとき機関車の撮影会です、周りを見ると麓の湖から向こうの山並みが見渡せて絶景ですね、山頂のホテル・レストランはもう少し登った上に見えています、先に着いた車両からは乗客の列が連なっています、しばし写真を撮ってから我々も登っていきました。