ウイーン歴史地区は2001年に世界文化遺産に選定されました、また女帝マリア・テレジアのバロック宮殿、シェーンブルン宮殿と庭園は1996年に世界文化遺産に選定されています、ハプスブルク家の帝都ウイーンですが、今は音楽の都というイメージなんですが、なぜか私の昔の記憶に双頭の鷲が残っているのですが、どうやらそれはハプスブルク家の紋章でもあるようです。
一晩寝ると頭もスッキリして起きられました、部屋も清潔でなかなか良さそうなホテルです、ゆっくりと朝食を食べてから街に出ました、今日は天気も良く観光日和です、路面電車の通りを歩いていくと最近オープンした博物館地区の裏に出ますが、そのまま線路に沿っていくと、フォルクス劇場前に出て自然史博物館の横を通り過ぎるとリンク通りに出ました、お馴染の路面電車が停留所に停まっています、昔の丸い電車と共に新しい型の電車も走っていました、王宮の方角に向かって公園に入っていくと楽器の演奏の音が聞こえてきました。
軍楽隊のようですが、ブルク門の前で観閲式(何と言うのか?)でしょうか、どなたか来賓らしき私服の方と制服姿のお偉いさんが並んでいます、行進するのは最初に軍楽隊です、続いて双頭の鷲の旗を先頭に、小銃を担いだ兵隊さんが続いています、最初は練習で、回れ右をして戻ってから、いよいよ本番のようです、たまたま居合わせた観光客も見守る中、行進が始まり、敬礼をしているお偉いさんの前を通り過ぎればそれで終わりのようです、あっけなく終わってしまい来賓の方は2台のパトカーに先導されて帰っていきました、兵隊さん達は新王宮前の英雄広場カール大公騎馬像の前で整列してから解散です、旗を振り上げたカール大公の騎馬像の前で、双頭の鷲の旗を先頭に整列ですが、絵になる組み合わせを考えての事でしょうか、その後兵隊さん達は大型バスに乗って引き上げていきました。
暫くすると、何事も無かったように、静かな王宮前広場に戻っていました、我々は旧王宮ミヒャエル門に向かって歩き始めました、レオポルトウイングからホーフブルクに入るとスイス宮に王宮礼拝堂があるのですが、残念ながら閉まっていて入れませんでした、ここ王宮は異なる時代に建て増しした建物だそうですが、私には違いがよく分かりません、昔からの石造りの建物に彫刻や彫像と、普段日本では見る事の無い、ヨーロッパの建物です、中庭にフランツ一世像を見ながらミヒャエル門に入ると、高い円蓋ホールの彫刻を見上げてから外に出るとミヒャエル広場です、ここにも王宮の壁面に沿って大きな4体の石像が並んでいます、前の道路には何台ものフィアカーの馬車が朝日の中に並んで観光客を待っていました、広場の中央では何かの工事中かと思ったら、これが昔のローマ時代の建物跡のようです、道路を渡るとミヒャエル教会です、入り口の壁に埋め込まれたデスマスクとしゃれこうべのレリーフは誰でしょう。
ミヒャエル教会を出てくると横の建物がロースハウスです、王宮前の広場を左に道を入っていくとノイアーマルクト広場のドンナーの噴水前に出てきました、この広場に面して幾つかの洒落たホテルがあります、街の中心で便利そうですね。