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  6月20日(木) ウイーン 〜 リンツ 〜 ザルツブルク Hotel Renaissance 泊

リンツ駅

リンツ市内

 

 今日は、もうウイーンとお別れです、列車は10:20発IC548オットー・ワーグナー号、ザルツブルク行きだから、この列車に乗りさえすれば間違い無く着くわけですね、でも我々は途中でリンツに寄ってからザルツブルクに移動する予定です、既に切符は受け取っているので朝食の後に近くを散歩する時間がとれました、トラムの通りを歩いていくと石造りの建物が並んでいます、たまに素晴らしい彫刻が施されていて歴史を感じさせてくれます、広場の角からは幼稚園位の子供達が一列になって歩いてきました、この年代が一番可愛いですね、ホテルに戻ってチェックアウトの後フロントでタクシーを呼んでもらい西駅に向かいました、タクシーの運転手さんは、既に切符を持っているのか確認すると、駅の横の入り口に着けてくれました、入ると直ぐにホームでしたが、トランクを別送したいので一度一階に降ります、しかし今日も荷物の窓口は閉まっていました、仕方ないのでインフォメーションのカウンターに行き、このトランクを送りたいと言うと、ダメだと言われました、自分で持っていくように言っています、ゲペック・サービスのパンフレットも見掛けたのですが、国内の幹線なんかでは対応しきれないのでしょうか、結局持って移動する事になりました.

 列車はコンパートメントで6座席、オーストリアではコンパートメント車両が多いようです、初めは2人だけでしたが入り口の近くだったので直ぐにアジア系と思う2人連れの女性が入ってきて、さらに地元の方らしき女性がひとり入ってきて、持ち込んだトランクと合わせて満室になりました、彼女は直ぐに編み物を始めました、そういえば最近は車内で編み物をしている姿は、とんと見掛けませんね、リンツまでは暫く時間があるので車両を歩きながら食堂車で軽く食事をして過ごしました、食事をして座席に戻ったら直ぐにリンツに到着でした。

 

 駅のコインロッカーにトランクを入れて、駅前からはトラムに乗って街中まで行きますが、チケットの自動販売機にコインを入れるとひとつが弾かれて落ちてきてしまいます、何度か入れていると見兼ねてか隣の男性が自分のコインを入れてくれました、ありがとうございます、賑やかになってきた辺りでトラムを降りて歩き始めます、教会が続いてから広い石畳のハウプト広場に出ると三位一体の柱が建っていますが、先に旧大聖堂に寄りました、その後広場を過ぎてドナウ川に出るとニーベルンゲン橋を渡り、トラムに沿って左に曲がると古いローカル駅があります、さらに進むと線路の向こうにペストリンクベルク登山鉄道の小さな駅が見えて来ました。

 ふたつのとんがり帽子の麓駅からペストリンクベルク巡礼教会に登る為の電車だそうですが、屋根に一本のトロリーポールが付いた一両だけの、まさに路面電車ですが、この路線は、ラックを使わない軌道式としては最も急勾配だそうです、がら空きの乗客で出発しましたが確かに急勾配です、住宅の間を走っていきます、途中、道路を横切る所では踏み切りで車が待たされています、後ろからもう一両が追い付いて来て、頂上駅に着いたら子供たちと父兄がぞろぞろと降りてきました、みんなの後について坂の途中から急な階段を登っていくと、教会の前からはドナウ川とリンツの街並みの素晴らしい眺めが広がっていました、いっとき眺めてから教会に入ると先程の子供達が何かの勉強会(?)のようでした。

 

ペストリンクベルク巡礼教会

リンツ市街

 

 

ペストリンクベルク登山鉄道のチケット

 

 再び街中に戻ってからは新大聖堂に向かいました、トラム通りからは少し入った所に素晴らしく大きなゴシック様式の建物です、祭壇やステンドグラスに見入ってしまいます、出てきたら4時を回っていたので、そろそろ駅に向かう事にしました。

 

 

ザルツブルグ、ルネッサンス・ホテル

 

 

 いよいよ今日の目的地ザルツブルクに向かいます、トランクを引き出して時刻表を見ると次は5時過ぎです、ホームに上がって列車を待ちました、今度はオープン座席ですが乗客の姿は少なく、ほとんど貸切状態です、暫くは順調に走っていたのですが山間に入ると雲行きが怪しくなってきて雨になってしまいました、まっ黒な雲になって土砂降りの雨です、雷も鳴り始めて何度か停車してしまいます、心細くなってきましたが、今日中に着けば良いので特に心配はありません、乗り過ごしてはいけないので気にしつつ車窓を眺めていると、やがて山が途切れてきて、遠くに街が見え始めてくると雨も小降りになってきてザルツブルクに到着しました、駅前に出ると水溜りができていて、今あがったばかりの様子で湿気を含んだ涼しい風が心地良いです。

 バスターミナルを右手に曲がるとすぐにガラス張りのビルにルネッサンスの文字が見えました、さっそくチェックイン、ここも良さそうなホテルです、夕食はホテルの1階にある小さめのレストラン・バーにしました、メニューが分からず適当に選らんだのですが、隣のテーブルの御老人が自分が食べている、これが美味しいよと教えてくれました、明日はそれを食べよう。


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